中学3年 コミュニケーション授業①
2014.12.02
今年度で4回目となります中学3年生の「コミュニケーション授業」。今年も芸術家の方をお招きし、修学旅行の事後学習として各クラス100分×3回の授業を行います。授業の中で修学旅行を振り返りながら、最終的に班ごとに演劇の作品を創り発表会を行う予定です。
今回は多田淳之介さんに担当していただいたクラスの1回目の授業の様子をお伝えします。多田さんは「東京デスロック」を主宰され、2010年4月より、富士見市民文化会館「キラリふじみ」の芸術監督を務めておられます。
多田淳之介さんとアシスタントの方々。
授業の前半では、コミュニケーションについて考えるきっかけになるようなゲームを行いました。
まずはじめに、縄を使わない大縄跳びを行いました。教室のそれぞれの端に立った人が、縄を回すふりをします。その見えない縄を生徒たちは飛んでいきます。
縄を回す人の手の動きに合わせて何人かがジャンプしていくと、ないはずの縄が見えてきます。縄のイメージが共有されることで、生徒たちは、縄にあたらないように頭を下げて飛んだり、縄に引っかからないように大きくジャンプしたり、縄から抜ける時は早足になったりと、実際に大縄跳びをしている時のようなふるまいを始めます。
多田さんは、縄が回っていてもジャンプしなかったり、避けることをしなかったりする人がいたら、縄は見えなくなってしまうということを、実際にやってみせながら説明しました。縄を回す人と縄を飛ぶ人とがイメージを共有することで、初めて大縄がまわりの人に見えてくる、つまりイメージを伝えることができるのです。
次にみんなで円になって、言葉を発することなく、1人ずつ順番に座ったり立ったりするゲームを行いました。他の人と同時に動いてしまったら、はじめからやり直しになります。
他の人と重なることなく順番に立ったり座ったりするためには、相手の思いを汲み取ったり、推し量ったりしなくてはなりません。日頃どれだけ言葉に頼ったコミュニケーションをしているかに気づかされるような経験だったかもしれません。
授業の後半では引き続き体を動かしながら、少しずつ創作活動に取り組み始めました。その様子はまた後日ご報告します。